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グランプリファイナル(名古屋)に出場する樋口新葉・宮原知子は、ふたりとも昨季苦しい経験をしている。樋口は四大陸選手権・世界選手権で実力を出し切れず、宮原は左股関節の疲労骨折のため世界選手権に出場できなかった。辛い時期を乗り越えてファイナルへの出場権を手にしたふたりの強みは、それぞれの個性を存分に生かすプログラムだ。

 なかなか結果が出なかった昨季も、こつこつとシニアらしい滑りを追求してきた樋口の努力が、今季花開いた。樋口のショートは「ジプシーダンス」(マッシモ・スカリ振付)、フリーは「スカイフォール」(シェイ=リーン・ボーン振付)。どちらも樋口のスピード感とダイナミックさ、また近年身につけた繊細な表現を生かすプログラムとなっている。

宮原のショートは「SAYURI」(ローリー・ニコル振付)、フリーは「蝶々夫人」(トム・ディクソン振付)で、ともに日本女性を演じるプログラムだ。たおやかな中にも芯の強さがにじみ出る宮原の滑りは「和」を見事に表現している。

「自分にしかできないような、見ている方が何かを感じ取ってもらえるような演技ができたらいいなと思っています」

フィギュアスケートはスポーツだが、その醍醐味はスケーターがそれぞれの個性を発揮する芸術性にある。平昌五輪代表の2枠を巡って熾烈をきわめる日本女子の闘いにおいて、自らの魅力を引き出すプログラムは最強の武器となるはずだ。平昌の舞台に立つため、樋口と宮原は名古屋で自分にしかできないプログラムを滑る。


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